顔脱毛とエレクトロポレーション、せっかく併用するなら最大限の効果を引き出したいですよね。「でも、どれくらい間隔を空けるのがベストなの?」とタイミングに迷う方も多いのではないでしょうか。
実はこの2つの施術、とても相性が良く、脱毛による肌のほてりが落ち着く1〜2週間後にエレクトロポレーションを行うのが、美肌効果を高める理想的なタイミングです。
なぜなら、脱毛でクリアになった肌は美容成分の浸透が格段にアップするから✨です。
この記事では、そんなゴールデンタイムを逃さず、うるおいに満ちた滑らかな肌を叶えるための併用のコツや注意点を、分かりやすく解説していきます。
そもそもエレクトロポレーションとは?イオン導入との違いと期待できる効果
顔脱毛との併用を考える前に、まずはエレクトロポレーションがどのような施術なのか、基本からおさらいしておきましょう。
特殊な電気パルスで美容成分を肌の奥へ届ける仕組み
エレクトロポレーションは、「電気穿孔法(でんきせんこうほう)」とも呼ばれる技術を応用した美肌治療です。 特殊な電気パルスを肌に当てることで、肌細胞の間に一時的に微細な通り道(すき間)を作り出します。その通り道から、ヒアルロン酸やコラーゲン、ビタミンCといった、普段のスキンケアでは肌の奥(角質層)まで届きにくい高分子の美容成分を、ダイレクトに浸透させることができるのです。
注射針を使わないため痛みやダウンタイムがほとんどなく、施術後すぐにメイクができる手軽さも人気の理由です。
イオン導入やダーマペンとの違いは?
よく比較される施術に「イオン導入」がありますが、両者には大きな違いがあります。
| 施術方法 | 導入できる成分 | 浸透率(イオン導入比) | 特徴 |
|---|---|---|---|
| エレクトロポレーション | 分子の大きい成分も可能(ヒアルロン酸、コラーゲンなど) | 約20倍 | 痛みやダウンタイムがほぼない。幅広い美容成分に対応。 |
| イオン導入 | 分子の小さいイオン化できる成分のみ(ビタミンC誘導体など) | – | 微弱な電流を使う。ヒアルロン酸などは導入できない。 |
簡単に言うと、イオン導入よりも「より多くの種類の美容成分」を「より深く、たくさん」届けられるのがエレクトロポレーションの強みです。
どんな肌悩みに効果的?導入できる美容成分と効果一覧
エレクトロポレーションの魅力は、導入する美容成分を肌の悩みに合わせてカスタマイズできる点にあります。顔脱毛と併用することで、以下のような相乗効果が期待できます。
| 導入成分の例 | 期待できる効果 | 顔脱毛との相乗効果 |
|---|---|---|
| ビタミンC誘導体 | シミ・くすみの改善、ニキビ予防、皮脂抑制、抗酸化作用 | 脱毛による炎症後の色素沈着を予防し、透明感を高める。 |
| トラネキサム酸 | 肝斑・シミの改善、抗炎症作用 | レーザー照射による肌の炎症を鎮め、赤みを引きやすくする。 |
| ヒアルロン酸 | 高い保湿効果、乾燥による小じわの改善 | 脱毛後の乾燥しがちな肌に潤いを与え、バリア機能をサポート。 |
| プラセンタ | 細胞の活性化、ターンオーバー促進、保湿、抗炎症作用 | 肌の回復力を高め、脱毛ダメージからの早期回復を助ける。 |
| 成長因子 (EGF/FGF) | 肌細胞の再生促進、ハリ・弾力の向上、しわ・たるみ改善 | 肌の自己再生能力を引き出し、ハリのある健やかな肌へ導く。 |
このように、脱毛後のデリケートな肌をケアしながら、同時に積極的な美肌治療ができるのが、エレクトロポレーション併用の大きなメリットです。
なぜ人気?顔脱毛とエレクトロポレーションを併用する4つの大きなメリット
では、具体的に顔脱毛とエレクトロポレーションを併用することで、どのような良いことがあるのでしょうか。ここでは、4つの大きなメリットをご紹介します。
メリット①:脱毛による肌ダメージを速やかに鎮静・回復
医療レーザー脱毛は、毛根のメラニン色素に熱エネルギーを加えて破壊する仕組みです。そのため、肌にはどうしてもある程度の熱がこもり、軽い炎症が起きた状態になります。
このデリケートな状態の肌に、エレクトロポレーションでトラネキサム酸やプラセンタなどの抗炎症作用・鎮静作用のある成分を導入することで、赤みやヒリヒリ感を速やかに抑え、肌の回復をサポートすることができます。
メリット②:乾燥や赤み、毛嚢炎などの肌トラブルを予防
脱毛後の肌は、熱の影響で水分が蒸発しやすく、非常に乾燥した状態になります。肌のバリア機能も一時的に低下するため、外部からの刺激に弱くなり、赤みやかゆみ、ニキビに似た「毛嚢炎(もうのうえん)」といった肌トラブルが起きやすくなることがあります。
エレクトロポレーションでヒアルロン酸やセラミドなどの高保湿成分をたっぷり補給することで、肌の潤いを守り、バリア機能を強化。これらの厄介な肌トラブルを未然に防ぐ効果が期待できます。
メリット③:脱毛でクリアになった肌に美容成分がぐんぐん浸透
顔の産毛がなくなると、肌の表面を覆っていたものがなくなり、化粧水や美容液が角質層に浸透しやすくなります。この「ゴールデンタイム」とも言えるタイミングでエレクトロポレーションを行えば、美容成分はさらに肌の奥深くまでぐんぐん浸透していきます。脱毛によって肌のトーンがアップしたところに、美容成分の効果が加わることで、かつてないほどの透明感と輝きを実感できるかもしれません。
メリット④:毛穴の引き締め効果で、キメの整ったなめらかな肌質へ
顔脱毛によって産毛がなくなると、毛穴そのものが目立ちにくくなります。さらにエレクトロポレーションでビタミンC誘導体などを導入すれば、皮脂の過剰分泌を抑え、毛穴を引き締める効果も期待できます。このダブルの効果で、自己処理による黒ずみや開きが気になっていた毛穴も、キュッと引き締まったなめらかな状態へと導かれます。
【最重要】エレクトロポレーションと脱毛の最適な間隔をパターン別に解説
それでは、この記事の核心である「最適な間隔」についてです。効果を最大化し、リスクを避けるためには、正しいタイミングで施術を受けることが何よりも重要です。
なぜ間隔を空ける必要があるの?脱毛直後の肌状態を知ろう
前述の通り、レーザー脱毛を受けた直後の肌は、見た目には分からなくても、内部で軽い炎症を起こしている「デリケート」な状態です。 このタイミングで電気的な刺激を与えるエレクトロポレーションを行うと、肌への負担が大きくなり、かえって赤みや炎症を悪化させてしまう可能性があります。
肌が落ち着き、安全に次の施術を受けられる状態になるまでの「クールダウン期間」として、一定の間隔を設ける必要があるのです。
基本パターン①:顔脱毛の「後」に受ける場合の間隔
最もおすすめで一般的なのが、顔脱毛の後にエレクトロポレーションを受けるパターンです。
推奨される間隔:脱毛後1週間~2週間
多くのクリニックでは、この期間を推奨しています。これは、レーザーによる赤みやほてりが完全に引き、肌が落ち着いた状態に戻るまでの目安期間です。肌が弱い方や、赤みが長引きやすい方は、無理せず2週間ほど空けるとより安心でしょう。
自分の肌で判断するポイント:
- 脱毛後の赤み、ヒリヒリ感が完全になくなっているか
- 肌に触れた時に、熱っぽさが残っていないか
- 乾燥やつっぱり感がおさまっているか
これらの症状が落ち着いていれば、エレクトロポレーションを受けるのに適したタイミングと言えます。
基本パターン②:顔脱毛の「前」に受ける場合の間隔
スケジュールなどの都合で、脱毛の前にエレクトロポレーションを受けたい場合もあるでしょう。
推奨される間隔:脱毛日の1週間以上前
エレクトロポレーション自体は肌への負担が少ない施術ですが、施術直後は肌が美容成分を吸収し、活性化している状態です。その直後にレーザーという強い刺激を与えると、予期せぬ肌トラブルにつながる可能性もゼロではありません。少なくとも1週間は間隔を空けて、肌を完全に落ち着かせてから脱毛に臨むのが安全です。
特に脱毛直前(前日や当日)は避けましょう。
同日施術はできる?クリニックの考え方と注意点
「時間を有効活用したいから、同じ日に両方受けたい」と考える方もいるかもしれません。
クリニックの方針によっては、同日施術を可能としているところもあります。 これは、脱毛による炎症を鎮静させる目的で、脱毛の直後にクーリング(冷却)を兼ねてエレクトロポレーションを行うという考え方です。
ただし、同日施術には以下の注意点があります。
- 肌への負担: 肌が敏感な方には負担が大きく、リスクが伴う場合があります。
- 出力の調整: 脱毛レーザーの出力を通常より抑えたり、エレクトロポレーションの導入成分を鎮静効果の高いものに限定したりする場合があります。
- 医師の判断が必須: その日の肌の状態を医師が診察し、問題ないと判断された場合にのみ可能です。
同日施術を希望する場合は、必ずカウンセリングの段階でクリニックに確認し、メリットとデメリットを十分に理解した上で検討しましょう。
脱毛方式で変わる?エレクトロポレーションとの相性と推奨タイミング
医療脱毛には、主に「熱破壊式」と「蓄熱式」という2つの脱毛方式があります。実は、この方式によってもエレクトロポレーションとの相性や推奨される間隔が少し異なります。
熱破壊式レーザー脱毛の場合:肌への熱作用が強いため慎重に
高出力のレーザーを単発で照射し、毛根組織を破壊する方法です。濃く太い毛に効果的ですが、その分、肌への熱作用が強く、赤みや炎症も出やすい傾向にあります。
推奨される間隔:
- 2週間以上空けるのがより安全です。
- 肌の赤みやほてりが完全に引いたことをしっかり確認してから、エレクトロポレーションの予約を取りましょう。
蓄熱式レーザー脱毛の場合:肌への負担が少なく相性が良い傾向
低出力のレーザーを連続で照射し、じわじわと熱を蓄積させて発毛を促す領域(バルジ領域)にダメージを与える方法です。熱破壊式に比べて肌への刺激がマイルドで、痛みや赤みが少ないのが特徴です。産毛にも効果が高いとされています。
推奨される間隔:
- 1週間後から可能な場合が多いです。
- 肌への負担が少ないため、熱破壊式よりも短い間隔で併用しやすいと言えます。クリニックによっては同日施術を推奨している場合もあります。
顔脱毛は産毛が多いため、蓄熱式の脱毛機を選ぶと、エレクトロポレーションとの併用もスムーズに進めやすいかもしれません。
顔脱毛とエレクトロポレーションの併用効果を無駄にしないための注意点とクリニック選びのコツ
せっかくの併用治療も、日々のケアやクリニック選びを間違えると効果が半減してしまうことも。最後に、注意点とクリニック選びのポイントを確認しておきましょう。
施術前の注意点:日焼けは絶対NG
日焼けした肌は、メラニンが活性化しており、レーザーが毛根だけでなく肌表面のメラニンにも反応してしまいます。これにより、ヤケドのリスクが非常に高くなるため、施術を断られてしまうことも。脱毛期間中は、季節を問わず日焼け止めを徹底し、帽子や日傘も活用しましょう。
施術後の注意点:保湿と紫外線対策をいつも以上に徹底
脱毛後もエレクトロポレーション後も、肌はデリケートで乾燥しやすい状態です。
- 保湿: 化粧水や乳液、クリームなどでいつも以上に丁寧に保湿し、肌のバリア機能をサポートしましょう。
- 紫外線対策: 施術後の肌は紫外線ダメージを受けやすくなっています。日焼け止めをこまめに塗り直し、肌を守りましょう。
- 刺激を避ける: ゴシゴシ擦る洗顔や、スクラブ入りの洗顔料の使用は避けてください。
信頼できるクリニックを見極める3つのポイント
- カウンセリングが丁寧か: あなたの肌質や悩みをしっかりヒアリングし、併用治療のメリットだけでなく、リスクやデメリットについてもきちんと説明してくれるクリニックを選びましょう。
- 医師による診察があるか: 医療行為である以上、施術前には必ず医師の診察があるべきです。肌状態を的確に判断し、最適なプランを提案してくれるかを見極めましょう。
- 料金体系が明確か: 脱毛料金の他に、エレクトロポレーションの料金がどうなっているか(セットプランがあるか、都度払いかなど)を事前に確認し、総額でいくらかかるのかを把握しておきましょう。
まとめ:顔脱毛とエレクトロポレーションの正しい間隔を守って、相乗効果を引き出そう
今回は、顔脱毛とエレクトロポレーションを併用する際の最適な間隔やメリットについて詳しく解説しました。
- 併用のメリットは絶大: 脱毛によるダメージをケアし、肌トラブルを防ぎながら、美肌効果を飛躍的に高めることができる。
- 最適な間隔は「脱毛後1~2週間」: 肌の炎症が完全に落ち着いてから受けるのが基本。
- 脱毛方式も考慮: 肌への負担が少ない「蓄熱式」脱毛は、エレクトロポレーションとの相性が良い傾向にある。
- 日々のケアが重要: 施術効果を最大限に引き出すには、保湿と紫外線対策が不可欠。
顔脱毛とエレクトロポレーションは、それぞれが優れた施術ですが、正しい知識のもとで組み合わせることで、まさに「1+1=3」のような相乗効果を生み出します。
産毛のないつるんとした肌と、内側から輝くような潤いと透明感。その両方を手に入れるために、まずは信頼できるクリニックのカウンセリングで、あなたの肌に最適なプランを相談してみてはいかがでしょうか。
顔脱毛とエレクトロポレーションの間隔・併用に関するよくある質問
- どのくらいの頻度でエレクトロポレーションを受けるのが効果的ですか?
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肌のターンオーバーに合わせて、2週間~1ヶ月に1回のペースで受けるのが理想的とされています。顔脱毛のスケジュール(1~2ヶ月に1回)に合わせて、脱毛と脱毛の間のメンテナンスとして取り入れるのがおすすめです
- 脱毛期間中、自己処理はどうすればいいですか?
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自己処理をする場合は、カミソリや毛抜きは肌への負担が大きいため避け、電動シェーバーを使用してください。特に、次回の脱毛施術の1〜2日前に、優しくシェービングしておくのが一般的です。
- 併用した場合の費用相場はどのくらいですか?
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クリニックによって大きく異なりますが、エレクトロポレーションは1回あたり1万円~3万円程度が相場です。顔脱毛のコース料金に、オプションとして追加料金がかかる形が一般的です。クリニックによっては、お得なセットプランが用意されている場合もあります。
- 痛みはありますか?
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エレクトロポレーションは、ほとんど痛みを感じない施術です。少しピリピリとした電気的な刺激を感じる場合がありますが、心地よいと感じる方が多いです。医療脱毛は、方式や部位によりますが、「輪ゴムで弾かれるような痛み」と表現されることがあります。痛みが不安な場合は、麻酔クリームなどを使用できるクリニックを選びましょう。
- エレクトロポレーションだけ受けるのと、脱毛と併用するのでは効果が違いますか?
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エレクトロポレーション単体でも十分な美肌効果は期待できます。しかし、顔脱毛と併用することで、産毛がなくなることで美容成分の浸透がさらに良くなり、レーザーによる熱ダメージをケアできるなど、より高い相乗効果が見込めます。ムダ毛と肌質の両方を改善したい方には、併用が非常におすすめです。