「顔の産毛がなくなれば、化粧ノリも良くなるし、肌もワントーン明るく見えるはず…!」そんな期待を込めて、顔の医療脱毛を検討しているあなたは、きっと「結局、何回くらいで終わるの?」という疑問をお持ちではないですか?
最初にお伝えすると、顔の医療脱毛は平均5~8回の施術で多くの方が自己処理が楽になる効果を実感します。しかし、インターネットの口コミなどで「顔脱毛は10回やっても終わらない」といった声を見かけて、不安に思っている方も少なくないでしょう。
実は、顔脱毛は腕や脚などの他の部位と比べて、少しだけ回数が必要になる傾向があるのは事実です。なぜなら、顔には色素の薄い「産毛」が多く、脱毛レーザーが反応しにくいためです。
この記事では、顔の医療脱毛を検討しているあなたの不安を解消するために、以下の点を徹底解説します!
- 回数ごとのリアルな効果の目安
- 顔脱毛が「終わらない」と感じる根本的な原因
- 脱毛効果を最大限に引き出すための秘訣
- 後悔しないためのクリニック選びのポイント
【回数別】顔の医療脱毛は何回で終わる?回数毎の効果の目安とは?
顔脱毛は、1回で劇的に毛がなくなるわけではありません。回数を重ねるごとに、少しずつ毛が減り、肌質が改善していくプロセスを楽しみましょう。ここでは、一般的な効果の目安を回数別に見ていきます。
1~3回目の効果:毛が抜け始め、化粧ノリの変化を実感
最初の1~3回の施術では、「毛が少し減ったかな?」と感じる程度の変化がほとんどです。しかし、見た目以上に肌の内側では嬉しい変化が起きています。
- ポップアップ現象: 施術後1~2週間すると、レーザーに反応した毛が自然にポロポロと抜け落ちてきます。
- 化粧ノリの改善: 細かい産毛がなくなることで、ファンデーションが肌に均一に密着しやすくなります。朝のメイク時間が少し楽しくなるかもしれません。
- 毛質の変化: 新しく生えてくる毛が、以前より少し細く、柔らかくなったように感じることがあります。
この段階ではまだ自己処理は必要ですが、「脱毛、始まってる!」という手応えを感じられる時期です。
4~5回目の効果:自己処理の頻度が激減する(多くの人が満足し始めるライン)
コースの中盤にあたる5回目が終わる頃には、多くの方が明らかな効果を実感し始めます。
- 自己処理が楽に: 口周りや眉間など、気になっていた部分の毛が目立たなくなり、カミソリを使う頻度が週に1回程度、あるいはそれ以下に減ります。
- 毛穴の目立ち改善: 産毛がなくなることで、毛穴が引き締まって見える効果も。黒いポツポツが気にならなくなり、肌のキメが整って見えます。
- 肌触りの変化: 顔を洗った時やスキンケアの際に、肌がなめらかになったと感じる方が増えてきます。
多くのクリニックで「5回コース」が設定されているのは、この段階で多くの人が一定の満足感を得られるためです。「自己処理が楽になればOK」という方であれば、この回数で一旦ゴールとしても良いでしょう。
6~8回目の効果:産毛がさらに減り、肌のトーンアップも期待できる
さらに回数を重ねることで、より高いレベルの美肌効果が期待できます。
- ほぼ自己処理が不要に: 気づいた時に少し処理する程度で、日常的に自己処理の必要性を感じなくなります。
- 肌のトーンアップ: 顔全体を覆っていた細かい産毛の影がなくなり、肌本来の明るさが引き出されます。ファンデーションの色をワントーン明るいものに変える人もいるほどです。
- ニキビなどの肌トラブル予防: 自己処理による肌への負担や、毛穴に皮脂が詰まるリスクが減ることで、ニキビや肌荒れが起きにくくなるという副次的な効果も期待できます。
このレベルになると、友人から「なんだか肌がキレイになった?」と褒められる機会が増えるかもしれません。
10~12回以上の効果:「ツルツル」を目指せるゴールライン
「産毛一本も残したくない」「どこから見られても自信のある素肌になりたい」という完璧を目指す方には、10回以上の照射が推奨されます。
- 完全なツルツル肌へ: 色素が薄く、レーザーが反応しにくかった最後の産毛までアプローチします。
- 持続性の向上: 照射回数を増やすことで、毛の再生組織をより確実に破壊できるため、長期的に効果が持続しやすくなります。
- 究極の化粧ノリ: 下地やファンデーションが吸い付くようにフィットし、崩れにくい理想のベースメイクが完成します。
顔脱毛のゴールは人それぞれです。自分がどのレベルを目指したいのかをカウンセリングで医師としっかり共有し、最適な回数プランを立てることが重要です。
なぜ顔脱毛が「10回でも終わらない」と感じるの?5つの主な原因
「8回で満足できる人もいるのに、どうして私は10回やっても終わらないの?」――そう感じてしまうのには、いくつかの理由が考えられます。原因を知ることで、効果的な対策を立てることができます。
原因1:顔は「産毛」が多く、レーザーが反応しにくいから
医療脱毛で使われるレーザーは、毛に含まれる黒い色素(メラニン)に反応して熱を発生させ、毛根の組織を破壊する仕組みです。
- 産毛の特徴: 顔に密集して生えている産毛は、ワキやVIOの毛に比べて色が薄く、細いのが特徴です。
- レーザーの限界: メラニン色素が少ない産毛には、レーザーが反応しにくく、十分な熱エネルギーを伝えることができません。そのため、太くて濃い毛に比べて、より多くの回数が必要になるのです。
これは顔脱毛の宿命とも言える部分ですが、後述する脱毛機の選択によって、ある程度カバーすることが可能です。
原因2:毛の生え変わりサイクル「毛周期」に合わせて通えていない
毛には「成長期」「退行期」「休止期」というサイクルがあり、これを毛周期と呼びます。医療レーザーが効果を発揮するのは、メラニン色素が豊富で、毛根がしっかりしている**「成長期」の毛だけ**です。
- 理想的な照射間隔: 顔の毛周期は1~2ヶ月と言われています。このサイクルに合わせて通院することで、効率よく成長期の毛にアプローチできます。
- 間隔が空きすぎると…: 予約が取れなかったり、忙しくて通院できなかったりして間隔が空きすぎると、せっかく成長期に入った毛を逃してしまい、脱毛効果が薄れてしまいます。
- 間隔が短すぎても…: 逆に、早く終わらせたいからと間隔を詰めても、まだ成長期に入っていない毛には効果がなく、無駄な照射になってしまいます。
クリニックの推奨するペースを守って通うことが、最短で脱毛を終えるための近道です。
原因3:あなたの毛質と脱毛機の相性が悪い
医療脱毛で使われるレーザーには、主に3つの種類があり、それぞれ得意な毛質や肌質が異なります。もし、あなたの毛質とクリニックで使っている脱毛機の相性が合っていない場合、効果が出にくくなることがあります。
- 産毛が苦手な機械もある: 例えば、太く濃い毛に高い効果を発揮するレーザーは、産毛への効果が低い場合があります。
- 1種類の機械しかないクリニックのリスク: 1種類の脱毛機しか導入していないクリニックだと、あなたの毛質に合わなくても、その機械で照射を続けるしかありません。
自分の毛質(特に産毛が多いこと)を考慮し、最適な機械を選んでくれるクリニックを見極めることが重要です。(詳しくは後ほど解説します)
原因4:日焼けや乾燥で肌の状態が悪く、レーザーの出力を上げられない
レーザーは黒い色に反応するため、日焼けした肌に照射すると、毛だけでなく肌のメラニンにも反応してしまい、やけどのリスクが高まります。
- 出力の制限: 安全を確保するため、日焼けした肌や乾燥で荒れた肌には、レーザーの出力を下げて照射せざるを得ません。
- 効果の低下: 出力が低いと、毛根に十分なダメージを与えられず、脱毛効果が著しく低下してしまいます。
顔は常に露出しているため、日焼けや乾燥の影響を受けやすい部位です。日々のスキンケアが、脱毛効果を左右すると言っても過言ではありません。
原因5:ホルモンバランスの乱れが毛の再生を促している
ストレス、睡眠不足、不規則な食生活などによってホルモンバランスが乱れると、毛周期が乱れたり、休止期だった毛穴から再び毛が生えてきたりすることがあります。
特に、女性ホルモンと男性ホルモンのバランスは体毛に影響を与えやすいと言われています。もちろん、医療脱毛で破壊された毛根から再び毛が生えてくることはありませんが、潜在的にあった毛が生えてくることで「終わらない」と感じる一因になる可能性があります。
顔脱毛の効果を最大化する!今日からできる5つのセルフケア
「終わらない原因」が分かったら、次はその対策です。クリニックでの施術だけでなく、日々のちょっとした心がけで、脱毛効果は大きく変わってきます。
ポイント1:【最重要】保湿ケアを徹底して肌のバリア機能を高める
脱毛効果を高める上で、最も重要なのが保湿です。
- なぜ保湿が大事なの?
- 肌が潤っていると、バリア機能が高まり、レーザーによる熱ダメージからの回復が早くなります。
- 肌が柔らかくなり、施術後に毛が抜け落ちやすくなります(ポップアップ現象の促進)。
- 肌の水分量が保たれていると、レーザーの熱が毛根まで届きやすくなります。
- 具体的なケア方法:
- 洗顔後はすぐに化粧水で水分を補給し、乳液やクリームで蓋をしましょう。
- セラミドやヒアルロン酸など、高保湿成分が配合されたスキンケアアイテムがおすすめです。
- 週に1~2回、シートマスクでスペシャルケアを取り入れるのも効果的です。
施術前後はもちろん、毎日コツコツと保湿を続けることが、美肌への一番の近道です。
ポイント2:季節を問わず「日焼け対策」を万全にする
日焼けは脱毛の最大の敵です。夏だけでなく、一年を通して紫外線対策を徹底しましょう。
- 日焼け止めの習慣化: 外出時は必ず日焼け止めを塗りましょう。SPF30、PA+++以上が目安です。汗をかいたり、マスクで擦れたりするので、2~3時間おきに塗り直すのが理想です。
- 物理的なガードも有効: 日傘、帽子、UVカット機能のあるマスクなどを活用し、物理的に紫外線をブロックすることも大切です。
- うっかり日焼けに注意: 洗濯物を干す、少しだけゴミ出しに行く、といった短時間でも紫外線は降り注いでいます。「少しだから」と油断しないようにしましょう。
ポイント3:自己処理は「電動シェーバー」一択!毛抜きは絶対にNG
施術前には、照射する部位の毛を剃っておく必要がありますが、その方法にも注意が必要です。
- 推奨:フェイス用電動シェーバー: 刃が直接肌に触れにくいため、肌への負担が最も少ない方法です。カミソリ負けなどの肌トラブルを防ぎます。
- 非推奨:カミソリ: 手軽ですが、肌の表面にある角質層まで削り取ってしまい、乾燥や肌荒れの原因になります。
- 絶対にNG:毛抜き、ワックス、除毛クリーム: これらは毛根から毛を引き抜いたり溶かしたりするため、レーザーが反応するターゲット(メラニン)がなくなってしまいます。また、毛周期が乱れる原因にもなり、計画的な脱毛ができなくなります。
ポイント4:施術前後の飲酒や激しい運動を避ける
施術の前後12~24時間程度は、血行が良くなる行為は避けましょう。
- なぜ避けるべきか?
- 飲酒や運動で体温が上がると、肌に赤みやかゆみ、炎症が出やすくなります。
- レーザー照射後の肌は、軽い日焼けをしたような敏感な状態です。そこに刺激を与えると、肌トラブルのリスクが高まります。
- 避けるべきことの例:
- 飲酒
- サウナ、長風呂、岩盤浴
- 激しい運動、マッサージ
施術当日は、シャワーで優しく洗い流す程度にし、安静に過ごしましょう。
ポイント5:生活習慣を見直し、ホルモンバランスを整える
体の内側からのケアも、脱毛効果をサポートする上で重要です。
- 質の良い睡眠: 睡眠中に分泌される成長ホルモンは、肌のターンオーバーを整えます。最低でも6~7時間は睡眠時間を確保しましょう。
- バランスの取れた食事: タンパク質、ビタミン、ミネラルを意識した食事を心がけましょう。特に、肌の材料となるタンパク質や、抗酸化作用のあるビタミンC・Eは積極的に摂りたい栄養素です。
- ストレスを溜めない: 自分なりのリラックス方法を見つけ、心身ともに健やかな状態を保つことが、ホルモンバランスの安定に繋がります。
あなたに合うのはどれ?顔脱毛で使われる3種類の医療レーザーを徹底比較
クリニック選びの際、どんな脱毛機を扱っているかは非常に重要なチェックポイントです。「10回でも終わらない」を防ぐためにも、レーザーの種類と特徴を知っておきましょう。
アレキサンドライトレーザー:太く濃い毛に効果的だが、産毛は苦手
日本で最も多くのクリニックに導入されている、実績のあるレーザーです。
- 得意なこと: ワキやVIOのような、黒くて太い毛の脱毛。メラニンへの反応率が高く、比較的少ない回数で効果を実感しやすいのが特徴です。
- 苦手なこと: 色素の薄い産毛や、日焼けした肌、色黒の肌への照射は苦手としています。
- 痛み: ゴムで弾かれたような、パチンとした痛みを感じやすいです。
ダイオードレーザー:産毛にも効果的で痛みが少ないバランス型
アレキサンドライトとYAGの中間的な波長を持つ、オールマイティなレーザーです。
- 得意なこと: 太い毛から産毛まで、幅広い毛質に対応できます。特に、毛根より少し浅い「バルジ領域」という発毛組織をターゲットにする蓄熱式のダイオードレーザーは、産毛への効果が高いとされています。
- 特徴: じわじわと熱を加えていくため、痛みが少なく、肌への負担もマイルドです。
- おすすめな人: 痛みに弱い方、産毛もしっかりなくしたい方、肌が敏感な方におすすめです。
YAG(ヤグ)レーザー:根深い毛や日焼け肌にも対応できるが、痛みは強め
3種類の中で最も波長が長く、肌の深層部までレーザーが到達します。
- 得意なこと: 男性ヒゲのような根深い毛や、他のレーザーでは対応できない日焼け肌・色黒肌の脱毛も可能です。
- 苦手なこと: 波長が長い分、産毛のような浅い部分にある毛にはエネルギーが届きにくい場合があります。
- 痛み: 熱が深部まで届くため、3種類の中では最も痛みを感じやすいと言われています。
【一覧表】3種類のレーザーの特徴まとめ
| 種類 | アレキサンドライト | ダイオード | YAG(ヤグ) |
|---|---|---|---|
| 得意な毛質 | 太く濃い毛 | 幅広い毛質(産毛含む) | 根深い毛 |
| 産毛への効果 | △ | ◎(特に蓄熱式) | △ |
| 痛み | やや強い | 少ない | 強い |
| 日焼け肌 | × | △~〇 | 〇 |
| 特徴 | 実績豊富 | バランスが良い | 色黒肌にも対応 |
顔脱毛で満足のいく結果を得るためには、産毛に効果的なダイオードレーザー(蓄熱式)を扱っているか、あるいは複数の種類のレーザーを導入していて、毛質に合わせて使い分けてくれるか、という点がクリニック選びの鍵となります。
後悔しない!顔脱毛のクリニック選びで絶対に外せない3つのチェックリスト
最後に、数あるクリニックの中から、あなたにとってベストな場所を見つけるための具体的なチェックリストをご紹介します。
①料金体系は明確か?(コース終了後の追加照射料金をチェック)
顔脱毛はコース終了後に追加で照射したくなることが多い部位です。契約前に、以下の点を確認しましょう。
- コース料金に含まれるもの: 施術代以外に、初診料、再診料、シェービング代、薬代などが含まれているかを確認します。
- コース終了後の追加料金: 「5回コースが終わったけど、もう少し続けたい」という場合、1回あたりの料金はいくらになるのかを必ず確認しましょう。コース契約時より割高になることがほとんどです。
- 解約・返金制度: 万が一、途中で通えなくなった場合の返金制度についても確認しておくと安心です。
②複数の脱毛機を導入しており、肌質・毛質に合わせて選べるか?
前述の通り、顔の産毛を効率よくなくすためには、脱毛機の選択が非常に重要です。
- 複数台の導入: 理想は、特徴の異なるレーザー(例:アレキサンドライトと蓄熱式ダイオードなど)を複数導入しているクリニックです。
- 使い分けの提案: カウンセリングの際に、「私の肌質や毛質なら、どの機械が一番効果的ですか?」と質問してみましょう。明確な根拠とともに、最適な機械を提案してくれるクリニックは信頼できます。
③カウンセリングが丁寧で、万が一の肌トラブルへの対応が明記されているか?
顔は非常にデリケートな部位だからこそ、安心して任せられるクリニックを選びたいものです。
- 丁寧なカウンセリング: あなたの悩みや目標回数をじっくりヒアリングし、メリットだけでなく、リスクやデメリットについてもきちんと説明してくれるかを見極めましょう。
- 医師の診察: 契約前に必ず医師の診察があり、肌状態をチェックしてくれるクリニックを選びましょう。
- トラブル時の対応: 万が一、やけどや毛嚢炎などの肌トラブルが起きた際に、診察や薬の処方が無料で行われるかなど、アフターフォロー体制が整っているかを確認することは非常に重要です。
いくつかのクリニックで無料カウンセリングを受け、比較検討することをおすすめします。
まとめ:顔の医療脱毛はゴール設定が鍵!焦らず自分に合ったプランで理想の素肌へ
今回は、「医療脱毛 顔 何回で終わる」という疑問について、回数別の効果から、終わらない原因、そして効果を高めるための具体的な方法まで詳しく解説しました。
この記事の重要ポイント
- 平均は5~8回で自己処理が楽になるが、ツルツルを目指すなら10回以上が目安。
- 顔脱毛が終わらない主な原因は「産毛の多さ」「毛周期」「機械のミスマッチ」。
- 効果を高める鍵は「保湿」「紫外線対策」と「産毛に強い脱毛機選び」。
- クリニック選びでは「料金」「機械の種類」「サポート体制」を必ずチェック。
顔の医療脱毛は、決して安くはない投資です。だからこそ、「何となく」で始めるのではなく、正しい知識を持って、自分の目標に合ったプランを立てることが何よりも大切です。
この記事が、あなたの顔脱毛への不安を少しでも和らげ、理想の肌への第一歩を踏み出すきっかけになれば幸いです。