「顔の産毛も気になるけど、ニキビ跡や毛穴の開きもなんとかしたい…。」そんな思いから、「顔脱毛」と人気の美肌治療「ポテンツァ」の併用を考える女性が増えています。
せっかく時間もお金もかけるなら、両方の効果をしっかり引き出したいですよね。でも、いざ両方やろうとすると、「どっちが先?」「どれくらい間隔を空ければいいの?」と、意外とわからないことだらけ。
実はこの順番、美肌を目指すうえでとても重要で、結論から言うと「顔脱毛」から始めるのがおすすめです。
この記事では、なぜ顔脱毛が先なのかという理由はもちろん、あなたに合った施術スケジュールや気になる痛みの違いまで、わかりやすく解説していきます。後悔しないためのポイントを押さえて、賢く美肌計画を立てていきましょう。
そもそもポテンツァと医療脱毛ってどんな施術?
まずは基本の「き」から。ポテンツァと医療脱毛がそれぞれどのような施術なのか、簡単におさらいしましょう。それぞれの特徴を知ることで、なぜ順番が大切なのかがより深く理解できます。
ポテンツァとは?マイクロニードルと高周波RFで肌を再生
ポテンツァは、髪の毛よりも細い「マイクロニードル」を肌に刺し、針先から高周波(RF)を照射する美肌治療です。
肌に微細な穴をあけることで、肌が本来持つ「創傷治癒能力(傷を治そうとする力)」を引き出し、コラーゲンやエラスチンの生成を促します。さらに、高周波の熱エネルギーが加わることで、肌の引き締め効果も期待できるのが大きな特徴です。
【ポテンツァに期待できる効果】
- ニキビ跡・クレーターの改善
- 毛穴の開きの引き締め
- 肌のハリ・弾力アップ
- 小じわ・たるみのケア
- 赤ら顔・肝斑の改善
また、薬剤を肌の奥に均一に届ける「ドラッグデリバリーシステム」という機能もあり、お悩みに合わせた薬剤を導入することで、より高い効果を目指せます。
施術間隔は、肌のターンオーバー周期を考慮して4〜6週間に1回が推奨されています。
医療脱毛とは?レーザーで毛根を破壊し永久脱毛へ
医療脱毛は、クリニックなどの医療機関でのみ受けられる脱毛方法です。医療用の高出力レーザーを照射し、毛の黒い色素(メラニン色素)に反応させて熱を発生させ、毛根の組織を破壊します。
一度破壊された毛根からは、基本的に毛が再生することはないため、永久的な脱毛効果が期待できます。
【顔の医療脱毛に期待できる効果】
- 永久的な脱毛効果
- 面倒な自己処理からの解放
- 毛穴が引き締まり、肌がトーンアップして見える
- 化粧ノリが良くなる
施術は、毛が生え変わるサイクルである「毛周期」に合わせて行うのが最も効果的です。顔の毛は比較的毛周期が短いため、1〜3ヶ月に1回の間隔で施術を受けるのが一般的です。
【結論】ポテンツァと顔脱毛はどっちが先?最適な順番は「顔脱毛」
さて、本題です。冒頭でもお伝えした通り、ポテンツァと顔脱毛を併用する場合、先に顔脱毛の施術を受けるのがベストな選択です。多くのクリニックでこの順番が推奨されています。
なぜなら、肌への負担や施術効果の観点から、明確な理由があるからです。
なぜ顔脱毛を先に行うべき?3つの理由
理由1:肌への負担を最小限にするため
ポテンツァの施術後の肌は、目には見えない無数の小さな傷があり、非常にデリケートな状態です。この敏感な時期に、高出力の脱毛レーザーを照射すると、肌に過度な負担がかかり、赤みや炎症、やけどといった肌トラブルを引き起こすリスクが高まります。安全に施術を進めるためにも、まずは肌状態が安定している時に脱毛を行うのが原則です。
理由2:脱毛効果を最大限に引き出すため
医療脱毛のレーザーは、毛の黒い色素(メラニン)に反応します。顔に産毛が密集していると、レーザーのエネルギーが毛に集中しやすくなり、より高い脱毛効果が期待できます。逆に、ポテンツァの施術で肌に赤みや炎症が残っていると、レーザーが肌の色素にも反応してしまい、エネルギーが分散して脱毛効果が落ちる可能性や、やけどのリスクが考えられます。
理由3:炎症後色素沈着のリスクを避けるため
ポテンツァ後のデリケートな肌にレーザーという強い刺激が加わることで、肌がダメージから守ろうとしてメラニンを過剰に生成してしまうことがあります。これが「炎症後色素沈着」、つまりシミやくすみとして残ってしまうリスクにつながります。美肌を目指すための施術で、かえって色素沈着を起こしてしまっては本末転倒です。
もしポテンツァを先に受けた場合は?
「すでにポテンツァの予約を入れてしまった!」「どうしてもポテンツァを先に受けたい」という場合もあるかもしれません。その場合は、最低でも2週間、できれば4週間(1ヶ月)は期間を空けるようにしましょう。
肌の赤みやヒリヒリ感が完全になくなり、肌のバリア機能が正常に回復するのを待つことが非常に重要です。自己判断せず、必ずクリニックの医師に肌状態を診察してもらい、脱毛施術が可能かどうかの許可を得てから予約するようにしてください。
効果を最大化する!顔脱毛とポテンツァの理想的な施術間隔とスケジュール
最適な順番が「顔脱毛→ポテンツァ」と分かったところで、次に気になるのが具体的な施術間隔とスケジュールですよね。効果を最大化するためのポイントを見ていきましょう。
基本ルールは「2週間〜1ヶ月」空けること
脱毛とポテンツァ、どちらの施術を間に挟む場合でも、最低2週間、推奨は1ヶ月程度の間隔を空けるのが基本ルールです。
これは、施術によってダメージを受けた肌が十分に回復し、次の施術を受けられる状態になるまでの期間(ダウンタイム)を考慮したものです。焦って施術を詰め込むと、肌トラブルのリスクを高めるだけでなく、それぞれの施術効果を半減させてしまう可能性もあるため、しっかりと休息期間を設けましょう。
【モデルプラン】目的別・美肌スケジュールの立て方
あなたの「なりたい肌」の目標によって、最適なスケジュールの組み方は変わってきます。ここでは3つのモデルプランをご提案します。
ケース1:とにかく早く脱毛を完了させたい人向けプラン(期間目安:約1年)
ムダ毛のないつるんとした肌を最優先で手に入れたい方向けのプランです。
- 1〜10ヶ月目: 2ヶ月に1回のペースで顔脱毛に集中(計5〜6回)
- 11ヶ月目〜: 脱毛が完了したら、1〜2ヶ月に1回のペースでポテンツァを開始し、肌質改善を本格的にスタート
ポイント: まずは脱毛に専念することで、効率的に脱毛を進められます。脱毛完了後には産毛がなくなり化粧ノリも良くなっているため、ポテンツァの効果もより実感しやすくなります。
ケース2:ニキビ跡や毛穴改善を優先したい人向けプラン(期間目安:約1年)
脱毛もしたいけれど、まずは肌の凹凸や毛穴の開きを改善したい方向けのプランです。
- 1ヶ月目: 1回目の顔脱毛
- 1.5ヶ月目: 1回目のポテンツァ(脱毛から2週間〜1ヶ月後)
- 3ヶ月目: 2回目の顔脱毛
- 3.5ヶ月目: 2回目のポテンツァ
- 以降、脱毛の施術に合わせて交互に繰り返す
ポイント: 脱毛の施術間隔(2ヶ月ごと)の間にポテンツァを挟むことで、両方の治療を並行して進めます。脱毛によって毛穴が引き締まり、ポテンツァでさらに肌の奥からハリを出すことで、相乗効果が期待できます。[1]
ケース3:同時進行で効率よく美肌を目指したい人向けプラン(期間目安:約1年〜1年半)
脱毛も肌質改善も、バランス良く同時に進めていきたい方向けのプランです。
| 月 | 施術プラン |
|---|---|
| 1ヶ月目 | 顔脱毛(1回目) |
| 2ヶ月目 | ポテンツァ(1回目) |
| 3ヶ月目 | 顔脱毛(2回目) |
| 4ヶ月目 | ポテンツァ(2回目) |
| 5ヶ月目 | 顔脱毛(3回目) |
| 6ヶ月目 | ポテンツァ(3回目) |
| … | 以降、肌の状態を見ながら交互に継続 |
ポイント: 毎月どちらかの施術を受けるイメージでスケジュールを組みます。定期的にクリニックに通うことで、モチベーションを維持しやすいというメリットもあります。
スケジュールを組む際の注意点
- イベントから逆算する: 結婚式や成人式など、大切なイベントを目標にする場合は、半年前〜1年前から計画的にスタートしましょう。
- 季節を考慮する: どちらの施術後も紫外線対策は必須ですが、特に紫外線の強い夏場に重要な施術を重ねるのは避けるなど、季節も考慮すると肌への負担を減らせます。
ポテンツァと顔脱毛、どっちが痛い?痛みの違いと対策を徹底比較
美容医療を受ける上で、やはり「痛み」は気になりますよね。ここでは、ポテンツァと顔脱毛の痛みの種類や対策について比較してみましょう。
痛みの種類と強さの比較表
痛みの感じ方には個人差が大きいですが、一般的に以下のような違いがあると言われています。
| 項目 | ポテンツァ | 医療脱毛(顔) |
|---|---|---|
| 痛みの種類 | 針で刺すチクチク感+熱が加わる感覚 | ゴムでパチンと弾かれるような痛み |
| 痛みを感じやすい部位 | 骨に近い部分(額、顎、鼻) | 毛が濃く皮膚が薄い部分(口周り、VIO) |
| 痛みの持続時間 | 施術中がピーク。施術後も数日間ヒリヒリ感が続くことがある | レーザー照射の瞬間がピーク。赤みは数時間で引くことが多い |
口コミなどを見ると、「ポテンツァの方が痛かった」という声もあれば、「脱毛の方が痛かった」という声もあり、本当に人それぞれです。一般的には、ポテンツァの方が肌の奥に直接アプローチするため、ズーンと響くような痛みを感じやすい傾向があるかもしれません。
痛みを和らげるための4つの方法
痛みが不安な方もご安心ください。クリニックでは痛みを最小限に抑えるための工夫が用意されています。
- 麻酔クリーム・笑気麻酔を利用する
ほとんどのクリニックで、施術前に塗るタイプの麻酔クリームを用意しています。[11] これだけでも痛みはかなり軽減されます。痛みに非常に弱い方は、ガスを吸ってリラックスさせる笑気麻酔を併用できるクリニックもあるので、カウンセリング時に相談してみましょう。 - 痛みの少ない脱毛機を選ぶ
医療脱毛には様々な種類の機械があり、中でも「蓄熱式」と呼ばれるタイプの脱毛機は、じんわりと熱を加えていくため、従来の高出力レーザー(熱破壊式)に比べて痛みがマイルドだと言われています。クリニックがどの機械を導入しているか、事前に確認するのも良いでしょう。 - 施術の出力を調整してもらう
ポテンツァも脱毛も、施術の出力(パワー)を調整することが可能です。[10] もし施術中に痛みを強く感じたら、我慢せずにすぐにスタッフに伝えましょう。あなたに合わせて出力を調整してくれます。 - 体調の良い日に施術を受ける
生理前後や寝不足、疲労が溜まっている時は、肌が敏感になり痛みを感じやすくなることがあります。できるだけコンディションの良い日に予約を入れるのがおすすめです。
ポテンツァと顔脱毛を併用するからこそ知っておきたい!施術前後の注意点
ポテンツァと顔脱毛を併用する際は、それぞれの施術効果を高め、肌トラブルを防ぐために、日頃のセルフケアが非常に重要になります。
施術前に気をつけること
- 日焼けは絶対にNG: 日焼けした肌はメラニンが活性化しており、レーザーが過剰に反応してやけどのリスクが高まります。ポテンツァも同様に、日焼け後の肌には施術できません。施術期間中は、日頃から徹底した紫外線対策を心がけましょう。
- 毛の自己処理は電気シェーバーで: 脱毛前の自己処理は、毛抜きやワックスはNGです。毛根ごと抜いてしまうとレーザーが反応しなくなります。肌への負担が少ない電気シェーバーで、前日〜当日に優しく剃るようにしてください。
- 保湿で肌のコンディションを整える: 肌が乾燥しているとバリア機能が低下し、施術による刺激を受けやすくなります。普段からしっかりと保湿を行い、肌を健やかな状態に保っておきましょう。
施術後に徹底したいセルフケア
施術後の肌は、軽いやけどを負ったような状態で非常にデリケートです。以下のケアを徹底してください。
- 保湿: 施術後は肌の水分が奪われ、非常に乾燥しやすくなっています。ヒアルロン酸やセラミドなど、保湿効果の高い成分が配合された低刺激のスキンケア用品で、いつも以上に念入りに保湿しましょう。
- 紫外線対策: 施術後の肌に紫外線が当たることは、色素沈着の最大のリスクです。日焼け止めはもちろん、帽子、日傘、マスクなどを活用し、物理的にも紫外線をブロックしましょう。
- 刺激を避ける: スクラブ入りの洗顔料やピーリング効果のある化粧品、アルコールが多く含まれる化粧水などは、施術後1〜2週間は使用を避けてください。洗顔時もゴシゴシこすらず、優しく泡で洗うようにしましょう。
- 血行が良くなる行動は控える: 施術当日は、飲酒、サウナ、激しい運動、長時間の入浴など、体温を上げて血行を促進する行為は避けましょう。赤みや炎症が長引く原因になります。
ポテンツァと医療脱毛の順番・どっちが先?(よくある質問)
- 顔脱毛とポテンツァを同日に施術することはできますか?
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安全性の観点から、同日に同じ部位へ施術することは推奨されていません。肌への負担が大きくなりすぎるため、赤みや炎症などの肌トラブルを引き起こすリスクが非常に高くなります。必ず適切な間隔を空けて施術を受けてください。
- ダウンタイムはそれぞれどのくらいですか?
-
顔脱毛は、赤みが数時間〜1日程度で引くことがほとんどで、ダウンタイムはほぼありません。ポテンツァは、施術直後の赤みや腫れ、ヒリヒリ感が1〜3日程度、マイクロニードルの針穴による点状のかさぶたが1週間程度続くことがあります。いずれもメイクでカバーできる程度です。
- 費用はどのくらいかかりますか?
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費用はクリニックやプランによって大きく異なります。一般的な目安として、顔脱毛は5回コースで10万円前後、ポテンツァは1回あたり5〜10万円程度が相場です。両方を組み合わせる場合は、総額でどのくらいかかるのか、カウンセリングでしっかりと確認しましょう。
- どちらか一方だけ受けるとしたら、どちらがおすすめですか?
-
あなたの最も解決したい悩みによります。「毎日の髭剃りが面倒」「顔の産毛をなくして肌を明るく見せたい」という場合は顔脱毛がおすすめです。一方、「ニキビ跡の凹凸を滑らかにしたい」「開いた毛穴をとにかく引き締めたい」という場合はポテンツァが優先されるでしょう。
- クリニック選びのポイントはありますか?
-
ポテンツァと医療脱毛の両方を取り扱っているクリニックを選ぶと、肌の状態を一貫して診てもらえるため、連携がスムーズでおすすめです。また、カウンセリングが丁寧で、あなたの質問や不安に真摯に答えてくれるか、リスクやデメリットについてもきちんと説明してくれるか、といった点も重要なポイントです。複数のクリニックでカウンセリングを受けて比較検討することをおすすめします。
まとめ:ポテンツァ・顔脱毛はどっちが先?正しい順番と間隔で、理想のつるすべ美肌へ
今回は、ポテンツァと顔脱毛を併用する際の最適な順番と間隔について詳しく解説しました。
【この記事の重要ポイント】
- 順番は「顔脱毛」が先! 肌への負担を減らし、効果を最大化するためです。
- 間隔は「2週間〜1ヶ月」空ける! 肌の回復期間をしっかり確保しましょう。
- 痛みは対策できる! 麻酔クリームや出力調整などでコントロール可能です。
- 施術前後の「保湿」と「紫外線対策」が美肌の鍵! これを徹底することが、トラブルを防ぎ効果を高めます。
顔脱毛でムダ毛のない滑らかな土台を作り、ポテンツァで肌質を根本から改善していく。この正しいステップを踏むことで、2つの施術の相乗効果が生まれ、あなたが理想とする、毛穴レスでハリのある”つるすべ美肌”へと効率的に近づくことができます。
一番大切なのは、あなたの肌質や悩みに合った治療計画を、信頼できる医師と一緒に立てることです。まずはクリニックの無料カウンセリングに足を運び、プロの意見を聞いてみてはいかがでしょうか。